結局、君なんだ
“ガチャ”
「またお前かよ」
呆れた顔で出てきた住人。
「ごめん。お酒ちょうだい」
申し訳ないと思いつつ可愛げのない私は住人の了承を得る前に家の中に入った。
「ったく、わがまま娘。今日は何で喧嘩したわけ?」
迷惑そうにしながらも缶ビールを持って来てくれたのは長年の男友達。
悪態をつきながらもで話を聞いてくれて、私も私でそれに甘えてしまい何かある度にここに逃げ込んでしまう。
1番落ちつく人。
「・・・別に」
私は目線を外して、ビールをあおった。