理想の彼氏
「はーい。」
とお母さんが出る。
「おはようございます。椎名 陸(しいな りく)です。
佳夜さんとお付き合いさせて頂いています。佳夜さんを迎えに来ました。」
玄関の前で朝なのに明るい声がする。
「まあ、佳夜にこんなかっこい彼氏さんがいたなんて・・・。
こんなにかっこいい人だったら紹介してくれればよかったのに。」
お母さんのよそ行きの笑い声が聞こえる。
彼氏?
なんのこと?
それに、私今朝食中なんですけど。
けっこう迷惑・・・。