理想の彼氏




「はーい。」


とお母さんが出る。


「おはようございます。椎名 陸(しいな りく)です。


佳夜さんとお付き合いさせて頂いています。佳夜さんを迎えに来ました。」


玄関の前で朝なのに明るい声がする。
 

「まあ、佳夜にこんなかっこい彼氏さんがいたなんて・・・。


こんなにかっこいい人だったら紹介してくれればよかったのに。」


お母さんのよそ行きの笑い声が聞こえる。


彼氏?


なんのこと?


それに、私今朝食中なんですけど。


けっこう迷惑・・・。




< 10 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop