理想の彼氏
第四章




「いってきます。」


私は朝の騒ぎを終えて、学校へ行く。


「佳夜、いってらっしゃい。」


お母さんが玄関まで来てくれる。


「うん。」


私はそれに軽く応える。


いつものこと。


私の家はマンションなので、下のロビーも玄関みたいなものだ。


そういえば、あの人はどうやって私の家までこれたんだろう。


うちのマンションはセキュリティがとても厳しいので、初めて来た人はまずマンションの管理人さんに来た要件を言わないといけない。


そして、それが通ったら部屋のボタンを押す。


いわゆる、インターホンってやつ。





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