理想の彼氏
「そういえば、陸。あなたは何歳なの?学校は?どこに住んでるの?」
「・・・そんなのを一気に答えたら、おもしろくないじゃん。
まずはヒミツです。」
「ヒミツって言ったって、私彼女だよ?
陸の事、すっごく知りたいの~。」
マンガやドラマであるように陸の腕をゆすった。
自分でもきっと、外から見ていたら気持ち悪く思うだろう。
でも、それくらいに・・・陸の事が・・・知りたい。
私、どうしたんだろう。
この感情を抑えられなくなるのが少し・・・いや、とっても怖い。
「彼女だからって、知らなくてもいいこともあるんだよ。
でも佳夜といるいまは楽しい。だから今を楽しもう。」
「陸・・・いいこと言うね。」
「ハハッ。彼氏ですから。」
陸といて楽しい。
私は陸の甘さにこれからどんどん引き寄せられていくだろう。