理想の彼氏
第五章
さっきも言ったように、陸と楽しい時間を過ごしていたら、
いつもの退屈な登校時間はあっという間に過ぎた。
「バイバイ、佳夜。帰りも迎えに来るね。」
「うん!ありがとう、陸。」
陸とは校門前で分かれた
教室に行くと仲良くしてくれる夏実(なつみ)が話しかけてきた。
「ちょっと佳夜。さっきの男、誰?」
「彼氏。」
私が普通に答えたら、夏実がとっても驚いた。
「は!?彼氏!?あの佳夜が!?」
「あのとは失礼な。でも、本当に彼氏だよ。」