理想の彼氏
あの日は雨で、両親の帰りがいつも以上に遅かった日だ。
ケータイを見ていたら、無料メールが来た。
『理想の彼氏』というサイト。
「毎日がつまらないと感じている、そこのあなた。
このサイトに出会えてよかったですね。
あなたは変わることでしょう。」
・・・・・なんか少し上から目線な言葉だ。
しかし、次の文が気になった。
「刺激がほしかったら、理想の彼氏を作りませんか?」
この言葉が私を引き止める。