理想の彼氏
第六章
「話って何?」
ここは屋上。
今日は結構風が強い。
だから髪がなびく。
ケバイグループのリーダー・。新山 千佐(にいやま ちさ)が私に歩み寄る。
「あんたさ、なんでいきなり彼氏ができたの。」
その話か。
「早く話してくんない?こっちも時間ないの。」
正直に言わないと面倒だよね~。
「こういうサイト、見つけたの。」
私はケータイを千佐に見せた。
「ふ~ん。こういうサイトがあるんだ~。」
千佐は『理想の彼氏』をじっくり読んだ。
他の4人は千佐の持っている私のケータイを見ているのもいれば、
私を睨んでいる子もいる。
・・・感じ悪い。