理想の彼氏
第十一章
夜8時くらいだったかな?
テレビも見飽きて音楽でも
かけようと思ってた時。
ケータイにいきなり知らない
番号から電話が来た。
「もしもし、佳夜ちゃん。
俺の事覚えてる?」
最初は高校生を狙う詐欺かと思った。
「俺だよ、俺。卒業アルバムある?
あ、中学の時のね。」
「すみません。名前を言っていただけませんか?」
「だから、卒業アルバム開けよ!!」
…この人は気が短いのか?
私は仕方なくアルバムを開いた。