それでも君が好き
第1章 中学1年生
出会い
雲一つない晴れ渡った空。
太陽の光がグラウンドに差し込んで
じりじりと暑い。
まだ、夏の暑さが残る秋。
そんな日に私と彼は出会った。
小学校最後の運動会。
「50m何秒?」
「えっ!?」
100m走で同じ組の男子が話しかけてきた。
これが彼との初めての会話だった。
あなたは覚えてますか?
私はずっと覚えています。
だって・・・あの日から
私の恋は始まっていたのかもしれないから。