それでも君が好き
教室を見渡す限り
私のタイプの人はいない。
(当然私より前の人は顔は見えないけど)
それどころか仲のいい
汐花と七夕里とも違うクラスだった。
まぁ、6クラスもあれば離れてもしょうがないか。
「はぁーあ」
私は大きなため息をついた。
今年も恋をしないまま
終わっていくのかなぁ。
今まで何度か恋をしたことはある。
でも・・・たぶんそれは子供の恋で
本気の恋なんかじゃない。
本気の恋なんて今までしたことがない。
だから・・・
恋の楽しさとか
恋の悲しみとか
嫉妬の気持ちとか
愛しい気持ちとか
何も知らない。
何も分からない。