ボーダーライン
ボーダーライン
『マジ、今回の新曲、超いい曲だよな。早くライブ行きてぇ~って、あ、もうこんな時間。そろそろ寝るわ。おやすみ、マロン。また、明日な』
『うん。おやすみ、ウィング。また、明日ね』
メールを送信して、携帯をを閉じた。ソファの上で、はぁと溜め息をつく。
ウィングとは、SNSサイトで知り合った。偶然、同じ歌手のファンで、掲示板で会話をするうちに気が合い、いつのまにか、毎日メールをする仲になっていた。他愛ない日常の出来事、仕事や、彼氏の愚痴まで話すようになり、気がつくと、私は密かに、ウィングに恋心を抱くようになっていた。
けれど、ウィングとは、一度も会った事がない。顔も知らない、声すら、聞いた事もない。携帯番号も、メールアドレスも、お互いの本名すら、知らない。ただ、SNSサイトを通じて、メールのやり取りをするだけ。
『うん。おやすみ、ウィング。また、明日ね』
メールを送信して、携帯をを閉じた。ソファの上で、はぁと溜め息をつく。
ウィングとは、SNSサイトで知り合った。偶然、同じ歌手のファンで、掲示板で会話をするうちに気が合い、いつのまにか、毎日メールをする仲になっていた。他愛ない日常の出来事、仕事や、彼氏の愚痴まで話すようになり、気がつくと、私は密かに、ウィングに恋心を抱くようになっていた。
けれど、ウィングとは、一度も会った事がない。顔も知らない、声すら、聞いた事もない。携帯番号も、メールアドレスも、お互いの本名すら、知らない。ただ、SNSサイトを通じて、メールのやり取りをするだけ。
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