背伸び恋愛日記
「それにあたしかわいくないから…。
ちょっとでも濃いメイクのほうがいいんだあ。」
「なーに言ってんだか!
あんたかわいいよ!
結構狙ってる男子いるみたいよ。
ま、生徒会入ってることはみんな知ってるみたいだし、
そんな簡単に手だしてこないと思うけどねえ。」
にやりと笑う凛ちゃん。
そう言う凛ちゃんも十分美少女なのだと思うのですけども…。
凛ちゃんこそ、大人っぽくてきれいな女性って感じ。
あたしは凛ちゃんがうらやましいよ。
「おっ、ほら、時間時間。」
「えっ嘘、もう!?
じゃあ凛ちゃんいってきますーっ!
寮でまた会おうねーっ」
慌ただしく荷物を持って教室を出る。
後ろで凛ちゃんが「はいはい、いってら。」って、
言ってくれたような気がした。