背伸び恋愛日記
「あ…えっと、今日は何をすれば…。」
「5月の球技大会についての話し合いだ。
二人が来るまで、ソファにでも座って待っていたらいい。」
そう言うと、会長さんは新聞を置いて
向かい側のソファのクッションをどかしてくれた。
「あっ、ありがとうございますっ…。」
その気遣いがうれしくて速足でソファに座る。
でもぎこちない空気が流れてて、
あたしはなんとなくそれがいやで、
桜模様のノートを取り出した。
まだ一週間分しかないノートの中身は、
ほんとにくだらないことばっかりで、
それでもなぜかあたしの宝物になっていた。