背伸び恋愛日記
Chapter1.5
新たなスタートを切る春。
新しい人との出会いの春。
一年間生徒会をやってやりがいを感じた俺は、
また今年も生徒会を続けることを決めた。
とはいえ三年生がいなくなってしまったため、
人数不足であることは否定できない。
「ちょいと新入生勧誘すっかー。」
明るい髪がうっとおしい。
桜の木の下に机と椅子をセットして、
顧問の藤堂と副会長の涼平、俺で新入生が入ってくるのを見守った。
声をかけるのもめんどくさくて、
ただただいい人はいないかどうか見極める。