背伸び恋愛日記




「お、勧誘成功?」
「お前は何もしてないだろう。」
「俺様の美しさのおかげで止まったに決まってるじゃねえか!」
「ったく…。」


涼平がふざける。

そんな俺らをびっくりしたように、
大きなくりくりの目で見ていた。


目を合わせられずにいるその姿を、
素直にかわいいと思う。


それから自己紹介とか適当に説明をした。

最後に、入学式のあとに
興味があるなら来てほしい、と付け加えて。


俺と雛音と名乗る彼女との出会いは
出会いの春に訪れた。

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