背伸び恋愛日記




入学式が終わって、
クラスでそれぞれの説明や資料の配布など行ったあと、
彼女は生徒会室にやってきた。


まだ少し緊張したような面持ちで。


「ひなちゃん、いらっしゃーい。」


ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべて涼平が迎えた。

「えっと…おはようございます。」

引きつった笑いを見せる彼女を見て、
涼平のニヤニヤはヒートアップする。

悪趣味というかなんというか…
戸惑う女を見ると興奮するとかなんとか、
以前言っていたような気がするが…。

もうあまり記憶にないし、
そもそも記憶に残しておきたくもない。


「単刀直入だが…


生徒会の活動内容は主に学校行事の準備、進行。

集会での表彰の場での司会や、
不審者や部外者への対応だ。

…正直、簡単な仕事とは言えないが大丈夫か?」
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