背伸び恋愛日記
引きつっていた彼女の顔が急にキリッと真面目になる。
「はい、やらせてください。」
なんだかそれは、一つの覚悟を決めたような、
そんな表情だった。
「とりあえず今日は君も寮の案内とかあるだろうし、
仕事もそんなにないから帰ってかまわない。
明日から授業後2時間、活動するから覚えておいてくれ。」
「はっはい!
よろしくおねがいします!」
深々と頭を下げた後、失礼しますと言って、
彼女は扉から出て行った。
「なあなあどう思う?」
涼平が急に真面目な顔になって俺に尋ねた。