背伸び恋愛日記
「素直になれよ。
今のままじゃ、お前は前に進めないだろうし、
ひなちゃんとゴールインも無理だろうね。」
「…うるさいと言っただろう。」
「おー怖い怖い。
んまそんなのんびりとしてんなら、
俺はひなちゃん気に入ったし
ちょっと遊んでみよっかな~。」
ギロリとにらむ。
知ったような口をきくな。
いつもそうだ。
だけど、涼平以外に俺のことをわかってくれてるやつなんて
いないのだということも、
俺はよくわかっている。
助言かと思ったらただの嫌味だったり…。
だけど、助言は俺を前進させ、嫌味は俺を動かす力となる。
「近々デートにでも誘ってみるかな♪」
「…勝手にしろ。」
「りょーかい。
勝手にするね~。」
また涼平がニヤニヤと笑う。
手をヒラヒラと振ると、涼平は生徒会室を出て行った。