背伸び恋愛日記
「でも、ひなちゃんは新のこと
よくわかってると思うよ?
…ねえひなちゃん。
新が自分を素直に見てくれない理由わかってんでしょ。」
真面目な鋭い目つき。
その瞳はあたしを逃してはくれない。
だって、その通りなのだから。
「あいつわかりやすいからね。
…ひなちゃんはつらいだろうけど。
いいの?そのままで。」
お見通し。
まるで凛ちゃんみたいに、
あたしのすべてを見透かすの。
「あたしは…別に、いいんです…。
会長さんがあたしのことを好きになってくれるかどうかなんて、
それはただのあわよくばで…。
こうして生徒会に置いてくれてるだけで、十分なんです。」
それが、あたしの出した答えなのだから。