背伸び恋愛日記


「そっか。

まあ土曜日は楽しみにしててよ。

満足はさせてみせるから。」


得意げな笑みを含んでそう言うと、
涼平先輩も部屋をあとにした。


ぽつんと残されるあたし。


時計は活動終了時間を過ぎていることを知らせていた。

鞄から桜模様のノートを取り出して、
今日のこと、今あったことを書き綴る。


日記には素直なあたしの気持ちを。
もやもやを。

すべて吐き出していた。

読み返すと気持ち悪いくらいに自分の感情が散りばめられている。



片思いから二週間ほど経過です。


桜はだいぶ、散ってしまいました。





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