背伸び恋愛日記
土曜日の朝8時。
携帯には新着メールの合図。
…涼平先輩だった。
同じ部屋で過ごす凛ちゃんを起こさないように、
こっそりとベッドから抜ける。
『11時にカフェで待ってるね~
とびっきりのおしゃれできてね
いつもと違うひなちゃんが見たいなあ(*-ω-*)』
かわいらしい顔文字。
涼平先輩にぴったりというか、似てるというか…。
先輩とのデートを、
いつの間にか心待ちにしている自分がいた。
期待にがんばって応えようと、
タンスやクローゼットから洋服を取り出して、
鏡の中の自分に合わせる。
メイクも念入りに。
そうこうしているうちに、時間はあっという間に過ぎてしまった。