背伸び恋愛日記



10時50分。

学校近くのカフェに到着する。


日当たりのいい明るいテーブルに、
涼平先輩はいた。

いつもと違う雰囲気…。

大人っぽいというか、なんというか…。

制服とは違って、おしゃれな服に身を包む姿に、
少しだけドキッとする。


「あの、おはようございます…」


先輩の前に来て気づいたこと。

それは周りの視線。

女の子たちの視線はみんな、先輩に集中していた。

…かっこいいんだから、当たり前か。

学校でも人気者だし…。


そんな先輩があたしをデートに誘ったこと自体、
不思議でならなかった。

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