背伸び恋愛日記



「いやあたし出しますよ。」


「だめだめ。
女の子にお財布出させないのが、
俺のポリシーだからね。」


「でも…」


「大丈夫だって。

俺バイトしてるし、ね?」


ずるい。そんな顔されたら逆らえない。

イケメンの力を、改めて思い知らされた。


「バイトって、そんな時間あるんですか?」


「んー。だいたい休日と夕方だし。
ときどき俺生徒会いないでしょ?

バイトっていっても、
テキトウにカメラの前で笑うだけだし。」


「…カメラ?」


「そ、たまに読者モデルやってんの。

新もたま~~にね。」


…知らなかった。

そりゃ視線も集まるはずだわ…。

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