背伸び恋愛日記
Chapter2.5
デートに誘ったのは俺。
土曜日は撮影も入ってなくて暇だったから。
ひなちゃんが生徒会にきて2週間くらいが経過した。
ひなちゃん以外に生徒会に入りたいといった生徒は、
けっこう多くいた。
けどみんな、新の冷たい表情や、
想像以上にハードな仕事内容に断念していったのだ。
そんな新は、ひなちゃんには優しい。
いや冷たい部分もあるけど、
扱いが丁寧というか…。
ひなちゃんが新にぞっこんなのは一目瞭然で、
ひなちゃんが片思いで、
新がそれに気づいてないのも一目瞭然だった。
時折見せる、悲しげな表情。
ひなちゃんに似合わないその表情を、
俺は放っておけなくて…。
だから、土曜日に俺はひなちゃんを誘ったんだ。