背伸び恋愛日記
「キツい言い方してごめんね。
まだ入ったばかりだけど、
ひなちゃんが新を好きなのは痛いほど伝わってくるよ。
…だから、少しでも息抜きしてほしくてね。」
優しく、優しく、彼女に接する。
半分本音。
でも半分は、自分の株を上げたいだけ。
最悪な自分。
でもひなちゃんとの時間は心地いい。
「オムライス食べたら電車で街のほうでお買い物でもしようか。
…だから、大丈夫。」
まるで自分に言い聞かせるみたいに。
”大丈夫”って。
罪悪感をかき消すように。
なのに、ひなちゃんの目からは涙。
ねえ、どうして泣くの?
…そんなに新がすき?
複雑な感情。
でもそれと同時に、
ひなちゃんを喜ばせなきゃいけないって強く思った。