背伸び恋愛日記



資料室のドアを開いて、
指定された場所に資料をしまっていく。


1-2の資料はどこに…。

きょろきょろ探してもどこにもない。

奥のほうを見てみると、
一番上に【1-2】のプレートが見えた。

ガラス戸を引いて資料をしまおうとするも、
手が届かない…。

こうゆうとき、チビってやだな。


「あ、俺がやるよ。」


背伸びしていたあたしの手の中から、
スッと資料を奪われる。

…すぐ後ろに感じるぬくもり。

カタンと音がして、資料がしまわれる。

…なのに、ぬくもりは消えない。


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