背伸び恋愛日記
「俺はひなちゃんを諦めないよ。
お前がそんな状態でいる以上ね。」
「…じゃあ、お前は雛音を傷つけてないのか?
今日の夕方、どうして一人で部屋に戻ってきた。」
ずっと気になっていたことを、
涼平にぶつける。
口数がすくなく、雛音にべったりのあいつが、
一人で生徒会室に戻ってきたのだ。
資料室では放心状態の雛音。
何かあったとしか思えない。
「…新には関係ないでしょ。」
「関係あるさ。
たとえ俺が雛音に甘えて付き合ったとしても、
俺は今あいつの彼氏なんだ。」
…どうして俺はリオのことが好きなのに。
でも、雛音のことも気になるんだ。
放っておけないんだ。