背伸び恋愛日記



「んで、なに?
その髪型とメイクは会長さんに好かれたくてやってんだ?」

「ちょっ、凛ちゃん声大きいーっ!しーっ!」


さすが凛ちゃん鋭い!

あたしが生徒会に入ることになった過程を聞いた凛ちゃんは、
もうすでに言わなくてもあたしの片思いの相手がわかったのだろう。


「だって、だってね、会長さん大人の女性が好きみたいだし…。

それに会長さん自体が大人だからあたしも背伸びしなきゃなあって…。」


「うーん。まあ似合ってるけどさ。

でも雛は童顔だし、
それを生かすメイクとか髪型とかしたほうが可愛いと思うんだけどねえ…。

ま、雛がいいならいいんだけど。」


凛ちゃんには何でもお見通し。

たしかにあたしは顔立ちが幼い。

特別鼻だって高くないし、唇が分厚いわけでもない。

でも、会長さんは…。


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