意地悪なあいつ(おまけ執筆完了)




『うふっ。初めまして聖愛ちゃん。聖が欲情しちゃってゴメンねー』



『いででで…いてーよ!』



お姉さんは耳を引っ張りながら
にっこり綺麗な笑顔でそう言った。


私も慌てて



『初めまして!い、いえ、ありがとうございます』


なんてお礼をいってしまった。

あ…水原が怒るかも。


『ってかなんで姉貴居るんだよ』


『お母さんに言われたのよ、手ぇだしてないか見に行ってくれってね!』


『はぁ!?お前は家帰っとけよ!』


『あら、誰?手を出してた狼男は』


お、狼男って……

確かに間違ってはないけど。


『ぐっ…』


『第一、変でしょ!外泊してこいなんて』


えっ?


『そ、それは言うな!』


『あら、あらら。あんたったらいってないの?』


なにをだろう。


『自分が無理矢理家をあけさせたのよこいつー』




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