意地悪なあいつ(おまけ執筆完了)
でもっ
そう言いかけたけど
『それに俺怖かったんだよ』
その言葉に喉へと飲み込んでしまう。
怖かったって……
なんで?
『拒絶された時、あぁ嫌われた?って。好きな奴いんのって聞いたら答えねぇし、振られんのかって思ったらさ、聞きたくなくて逃げた。』
あ、だからあんなに
明らか様に避けてたのか。
『ごめん。向きあえばよかった。てか、喜ぶ顔みたいからって始めたのに逆に悲しませてたら意味ないよな。』
私はゆっくり水原の抱きしめる手をほどいて
顔を見た。
ずっと、見たかった。