意地悪なあいつ(おまけ執筆完了)
『そっ、田丸も誘ってみれば?俺も沢松誘うし』
そういえば、沢松と仲良かったんだ。
椎名は相変わらず沢松にゾッコンだしね。
羨ましいっていうかなんていうか。
『そーだね、うん誘ってみる』
旅行かぁ。
思い出になるよね。
なんて、考え方がまた暗い方向に……
聖が社会人になって変わるなんてわかんないこと。
違いがある事に対して
怖がりすぎてるよねきっと。
こんな悩み、恥ずかしくて言えないけどね。
『行くー卒業旅行!沢松君とラブラブ旅行!』
ほんとにつきあって同じ年月を過ごしたの?
ってくらい、極端にラブラブな二人と
極端に熟年夫婦並みの私達二人のカップル。
羨ましいを通り越して
尊敬するよ本当。
『場所とか決めないと行けないからテスト週間終わるの早いし集まるってことになってるからね』
『うん、あー楽しみっ、聖愛も悩みが吹き飛んじゃうような旅行になればいいわね』
『うん……だね』
吹き飛んじゃうような旅行ねぇ…………
ん?
『えっ、私悩みあるなんて椎苗に言った?』
『見てれば分かるわよ、なんの悩みかまで分からないけどね』