意地悪なあいつ(おまけ執筆完了)






今、唇に熱い感覚があるのはなに?




目の前で目を閉じてるのは誰?


そのぬくもりは

ゆっくり離れて



『ほれ、なんもねーだろ?好きじゃないやつとしても』




そんなこと言う最低野郎は水原だって
実感。

あれ、私ファーストキス。




私の…初めてが…こんな形で
好きでもないやつに奪われた?



嘘だ…


私。


可愛くないけど
初めては好きな人とって…


『だから今度から……って……え』



立ち上がろうとして
私の顔を見た水原は静止した。


当たり前だよ、


泣いてるもん私。


あぁあ、らしくない。

よりによってこいつの前でなんて。




『えっ…ちょっ、お前べつになんともって…』


こいつほんと腹立つ。


なにそんな軽い気持ちですんの?

やっぱ女たらし




って私の自業自得?


『……ばか…』


『わ、わりぃ…真に受けたオレがわるかった…』


『るさいっ…』
< 30 / 226 >

この作品をシェア

pagetop