意地悪なあいつ(おまけ執筆完了)
今、唇に熱い感覚があるのはなに?
目の前で目を閉じてるのは誰?
そのぬくもりは
ゆっくり離れて
『ほれ、なんもねーだろ?好きじゃないやつとしても』
そんなこと言う最低野郎は水原だって
実感。
あれ、私ファーストキス。
私の…初めてが…こんな形で
好きでもないやつに奪われた?
嘘だ…
私。
可愛くないけど
初めては好きな人とって…
『だから今度から……って……え』
立ち上がろうとして
私の顔を見た水原は静止した。
当たり前だよ、
泣いてるもん私。
あぁあ、らしくない。
よりによってこいつの前でなんて。
『えっ…ちょっ、お前べつになんともって…』
こいつほんと腹立つ。
なにそんな軽い気持ちですんの?
やっぱ女たらし
って私の自業自得?
『……ばか…』
『わ、わりぃ…真に受けたオレがわるかった…』
『るさいっ…』