意地悪なあいつ(おまけ執筆完了)


コンコン…

『聖愛、大丈夫?でておいで』



ノックと共に聞こえる椎苗の声。


ドアを開けた瞬間
椎苗の顔が悲しげで私は涙が
止まらなかった。


『しっ…ぃなぁ~…っぅぅ…』


『聞くから、ね?大丈夫』


そう言って保健室に行って訳を話し
一時間特別にいさせてくれた。


先生は会議の為いなくなって
椎苗と二人になった。


椎苗は昨日のこととさっきのこと
ゆっくり聞いてくれて
徐々に落ち着いてきた私。


『そっか…でも、水原がそんなこと思ってるとは思えないな』


『だって、忘れてくれって』


『ほんとに?なんか間違いとか。』


あり得ない
この耳ではっきり聞いたもん。






< 97 / 226 >

この作品をシェア

pagetop