天使の声を…


「どうしよう…この人…昼からずっと倒れたままだし…医者連れてきた方がいいかな…」


ミカはベッドで眠っている男を見ながら部屋をうろうろしていた。


「やっぱ医者を連れてきた方がいいかな…」


ミカが玄関のドアを開けると


「うわ!ミカ…」


「え…エーゼル?!」


ドアの外にはエーゼルがいた。
彼の後ろにはアイレン達もいた。


「ど…どうしたの?」


ミカは顔を真っ赤にしながらエーゼルに言う。


「今日…泊めてもらって…いい?」


「うん、いいよ…で、でも今ちょっと色々あってさ」


「色々?」


「昼に道端で倒れた人…今二階で寝かせてるんだけど…目覚めなくてさ」


「あら…その人私の聖術でどうにかなるかしら?」


ユリナが杖を出し、一歩前に出る。


「…多分…できるならやってほしいな」


ミカはユリナの背中を押し、二階へと上がる。


「ちょ…ミカ」


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