天使の声を…
「この人…」


部屋に入った途端ユリナの動きが止まる。


「ユリナ?どうしたの?」


「…ウィダル?この方…」


「え?あの有名な勇者?まさか…」


「待って…今聖術をかけるから」


ユリナはその男に杖を向け、呪文を唱える。







しばらくしてユリナは言う。


「…すぐには目覚めないけど…しばらくすれば目覚めるわ、この方」


「ありがとう、ユリナ…今お茶を出すから…リビングに行こう」


「…ええ」









「あ、ユリナ…寝てる人どんな感じだった?」


「……大丈夫よ…目覚めるわ」


「よかった」


「みんな、とりあえずお茶飲む?今準備してくるから」



ミカはそう言うとキッチンへと去っていく。



「ねえティラーナ…あんた、500年間ずっと力貯めてたって言ってたけど…どうして…あんたが?あんたって特別何か力を持ってたとか?」


リビングでニコラがティラーナに言う。


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