天使の声を…
「いいだろう、ただし…条件がある」



「条件?」


「俺との闘いに勝てたらな」

「闘い…」


「俺!俺やる!」


突然アイレンが手を上げる。


「いいだろう……場所は天上界にあるライスト教会だ、いいな」


「ライスト教会?分かった!今行こう」


「い…今?」


アイレンは立ち上がり、今にでも行く体制をとる。


「ああ、行こうよ」


「…フ…では来るがよい、俺は待ってるぞ」


ウィダルはそう言うと、消えてしまった。


「ミカごめん、俺行くわ」


「ごめんね、泊めてもらうとか言ってこんなことになっちゃって」


「ううん、全然大丈夫!…頑張ってきてね」


「ああ」



アイレン達はそう言うとミカの家を出る。


「…ま、今日は仕方ないか…」



アイレン達が見えなくなってからミカは呟く。


「ユリナ、またフューティスに向かうぞ!」


「ちょ…今から?!」


「私の術で……そこまで行きますか?」


突然ティラーナが言うとアイレンは足を止める。
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