天使の声を…
「何?できるの?ティラーナ」



「はい……瞬間移動……できます」


「よし!じゃあそれで行こう!」


「はい…」


ティラーナは術を発動させる。








夜…天上界のライスト教会ではリナールがひとり、何かを考えてるようにただじっとしていた。


「…人の憎しみというものは…悲しいものですね…この憎しみが今…魔王となった…魔王を生み出したもの…つまり人間…人間が…少しでも許す心を持っていれば…」


リナールは祈るように呟く。





すると…




ガチャ…




教会の扉を開く音が聞こえる。


「え?…誰ですか?」



ふと振り向くと


「すまんなリナール…こんな時に…」



「ウィダル…」



< 125 / 213 >

この作品をシェア

pagetop