天使の声を…


アイレンとユリナは近くの公園まで歩いた。


「懐かしいな…この公園…小さい頃よく遊んだ…」


アイレンは辺りをゆっくりと見回しながら呟く。


「…そうなの?いいわねぇ…」


「ユリナ、話したいことって?」


アイレンはユリナに背中を向けながら言う。


「え?…あ……実は…」


「何?」



ユリナはゆっくりと口を開く。


「アイレン、私…実はね…魔王を倒したら…消えちゃうの」


「え?」


「聖術師は、魔王を倒すために生まれるものだから…魔王を倒すと消えちゃうの」


「ちょ…ちょっと待って…ユリナが…消えるって…」

アイレンはユリナの肩をつかむ。


「…理解して、聖術師はそうなる運命なの」


「…んでだよ…」


「え?」


「なんでだよ!!消えるっていうのになんでユリナはこんなに普通にしてられんだよ」


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