天使の声を…
「俺から行くよ」


アイレンは恐る恐る門を通る。



彼に続いて、ユリナ、エーゼル、ニコラ、ラン、ティラーナ、ウィダル、リナールの順で門を通る。





門を通ると、一瞬にしてまわりが紫色に変わった。



いくつもの物体が交わり、この色を出しているのが近くで見て分かる。



「この…物体は…」



「クク…これは俺が死なせた人間の精神を集めたもの…」


「!魔王!!」


気がつくと目の前には魔王が…




長い髪に、黒い服…見た目は若く見える…




右手には長い剣が…




「…どうして…世界をこんなに…?」



「フ、人間は愚かだ…人を憎しみ、恨み…それにより俺が生まれた…そんな俺を生んだ人間を恨んでいる…だから俺は人間をすべて殺し、魂を俺の奴隷として扱うのだ」


「人間を恨んでいる…?」


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