天使の声を…
「そうだよ、少しは可能性があるかもしれないのに…」


「そうだよな、お前のせいで悲しい思いしてる人間、いっぱいいるんだ…」


「今、人間はあなたを憎んでます、今の人間の憎しみを作っているのは…あなたです」



「やはりお前は倒すべき敵だな」


ウィダルはアイレンの横に立つ。


「黙れ!!貴様らも今ここで殺してやる!」




魔王は剣を両手に持ち、何か呪文を唱える。


「ダメ!魔王の術は強力よ!」


「え…」



気がついた頃には遅かった。


魔王は大きな黒い物体を出す。


「うわ!」


アイレン達の体は自然とその中に引き摺られる感じになる。



「ぅ…」


それに、意識が失いそうなくらい、自分の体力が奪われるような感覚になる。


「魔王…許さない!」


ニコラがゆっくりと歩き、魔王に小刀を投げる。


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