天使の声を…
「……と…ユリナ、お前…消えてない?」


「ええ…魔王を倒しても、かわりにウィダルが魔王になっちゃったから…まだ…」


「どういうことだい?消えるって…」


ニコラが首を傾げる。


「ああ、ユリナは魔王を倒すと消えちゃうんだ」


「え?!」



「ユリナさん…が?……なんとか…できないのですか?」


「それを探しながら魔王を倒す!絶対ユリナを消させない!」


「…それが一番ですね、まず、リナールさんの所に行きましょう」


「ああ」













「……ウィダル…これも…すべて私達の行いのせいなのかしら……」


リナールはひとり祭壇に祈るように泣いていた。


「リナールさん!」


勢いよく扉が開き、アイレン達が入ってくる。


「アイレン…」


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