天使の声を…
「…ライスト教会?…とりあえず…食料くらいは…もらえるだろう…」


ウィダルはやっとの思いで教会までたどり着いた。



「……誰か…いてほしい…」

ウィダルは扉をゆっくりと開ける。





すると…


「…あら…どちら様?」


長い白髪の女性がウィダルに気付いて彼に向かって歩いてくる。


「……よかっ…た…人が…いた…」


ウィダルは安心したのか、意識が遠くなり、その場に倒れる。


「!…大丈夫ですか?!あの!」










気がつくとウィダルはベッドで寝ていた。


「…ここは……あの教会か…?」


彼はゆっくりと起き上がる。



それと同時にドアが開く。


「気がつきましたか?…あなたは…どこから来ましたの?」


「…いや…どこから来たというより、世界のあらゆる所を旅している」


「あら、そうなの」


「それより、お前…名前は?」


「私ですか?私はリナールです…あなたは?」


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