天使の声を…
日が経つにつれて、リナールがウィダルを想う気持ちは膨らむばかり…
「…これが…恋っていうのかしら…今まで私…男性の方を休ませたこと…なかったから…」
窓の外を眺めながらリナールはため息をつく。
すると…向こうからこちらに近づく人影が見える。
あの見覚えのある髪型…服装…
「ウィダル…?…うそ…」
リナールは急いで扉を開ける。
「ウィダル!!」
「リナール…また…来たぞ…」
「ウィダル…逢いたかった…魔王を倒したの?」
「いや、まだ倒してはいない、魔王によって破壊された世界を少し復興させた」
「それだけでも、すごいわ…」
「そうか…あと」
ウィダルはリナールの髪に触れる。
「ウィ…ダル?」