天使の声を…
「ええ…ウィダル…ありがとう…」












「リナール…やったな」


「ええ…」


今、リナールとウィダルの子が誕生した。



「名前は?女の子だけど」


「アリアだ…」


「あら…可愛い名前ね…勇者の娘だから…将来きっと何かすごいことをするわよ」


「そうだといいな」



ふたりは笑い合った。




…その時は幸せだった…



魔王が新たに力をつけなければ…






「お母様…」


「どうしたの?アリア…」



ふたりが育てた結果、アリアは12歳になった。


髪の色はリナールに似て白髪。どちらかというとリナールに似たようだ。


「お父様はどこに行かれたのですか?」


「多分お庭ね…」


「分かったわ、ありがとう」
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