天使の声を…
「今はそれしかない…」


「いいわよ」



突然、アリアが言う。


「私、眠る」


「…そうか…リナール、アリアがラミスに眠ったら、100年はラミスを開けてはいけない…聖力が…貯まっていないから…」


「…分かったわ…」


「では俺は行く」



リナールは悲しみを堪え、ウィダルが去っていくのをアリアと共に見ていた。









「それから私はアリアをラミスで眠らせたわ…」



リナールは悲しみを堪えながらすべてを言い終える。


「これもすべて…私が悪いのよ」


「え?」


「神から捧げてもらった体でありながら…この身を汚すようなことを…っだから…このようなことになっても当然だわ」


リナールはそう言うと、彼女の目から涙が溢れてくる。


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