天使の声を…
「…ええ…人々を守るために私は誕生したの…その証拠が…これ」


リナールは背中から真っ白な羽を出した。


「え?…アイレンと…同じ羽…か?」


「そう…見えますね」


エーゼルとランが驚きながらリナールを見る。


「…これはアイレンの世界を救う羽とは違い、人々を守る者としての印の羽…だから私がアイレンみたいなことをすることは…できないの」



「そう…なん…ですか…」


「ええ…あとあなた達にお願いがあるわ」


リナールは羽をしまうとアイレン達に言う。


「…この先私にもしものことがあったらラミスに行って、アリアを目覚めさせて…」



「アリア…を?」


「ええ…お願い」



「……分かった」


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