天使の声を…
「ありがとう…」


「リナールさん、元気出して…」


ユリナがリナールの肩に触れる。


「ええ…今日は休んでいって…魔王と戦って疲れたでしょ」


「ああ、悪い」


「いいえ…アイレン、あなたが来た時…ウィダルがまた来てくれたのかと思ったわ…」


「え…」


「この目付きとかが、ウィダルにそっくりで……」


リナールはアイレンの長い前髪を上げて、笑う。


「そ…そかな」


「ええ、今日はありがとう…さ、部屋に案内するわ」

リナールはアイレン達をそれぞれの部屋へと案内する。







「…リナールさん…あれから大丈夫かな」


真夜中…ベッドの中でアイレンは天井を見ながら感じた。


「…ショックだったろうな」


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