天使の声を…
「え…」


「そのためには大量の聖力が必要だ…だから頼むぞ、ユリナ、リナール」


「……!!」



ヒアトルは自分の手をゆっくり握りしめる。


「いやぁぁぁぁ!!」



すると突然ユリナとリナールの体にものすごい痛みを感じた。



「な…何これ!」


「聖力を…抜きとられてるわ……このままじゃ…っ」


「いや…そんな…!」




ユリナの視界がだんだん薄れてくる。


「……っアイレン…」


すると頭が割れるような痛みに襲われる。


「ああああああああ!!!」





「ユリナ!!」


「なぬ…来たか…天使の羽を持つ者よ」



「ああ…ユリナとリナールさんを返せ」


「…ユリナという者は返してやる、聖力を出しきった聖術師はな!」


「え?」


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