天使の声を…

しかし、ヒアトルはアリアを見た瞬間…



「………!」



ヒアトルは手を震わせながらアリアを見る。


「……く!」


「あなたは何を望んでおられるのですか…こんなに聖力をとって…」


「うるさい!俺はこの魔界を地下から地上へ出し、この世界を魔界で潰す!!」

「え…」


「こうすればこの世界の者は一瞬で死ねる!!」


「…お父様が…どうして」



「アリア!今はアイレン達とここを離れなさい!」


突然ガラスの中からリナールが叫ぶ。


「でも!お母様…っ」


「私は大丈夫!今はそうしなさい!」


「…………」


「アリア、行こう」


ユリナを抱えたアイレンがアリアを見る。


「…はい」



仕方なく、アリアはリナールの言ったとおりその場を後にした。


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