天使の声を…
ニコラはエーゼルの服の袖を掴む。


「ニコラ?」


「そんな奴が…魔王になるとかあたし嫌だし、倒すことなんてできない…」


「…ニコラ」


「エーゼル…これ」


ニコラはひとつの箱を取り出す。


「何だこれ」


「開けてみて」


「?」


エーゼルは恐る恐る箱を開けると…


「うわぁ!!!」


その箱はびっくり箱だった…



「ククク…あははは!!」


「ニコラ!!」


「ごめんごめん…やっぱあんたとはこうしてた方がいいわ!さっきみたいに、しんみりしてちゃなんか嫌だし」


「…ってか顔に当たったぞ!!俺の顔が傷ついたらどうするんだよ」


「あはは……でも、あたしはそんなあんたが………き」


「え?なんか言った?最後の方」


「ううん、なんでもない!空耳じゃない?」


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